水素水の効果はうそじゃない!

水素水の期待できる効果や実体験での検証などを掲載

水素効果 スポーツ(運動負荷)

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トップアスリートの筋疲労に対する水素効果を、人への臨床試験で証明した検証結果をご紹介します。

水素水飲水はトップアスリートの筋疲労に有効

学術雑誌名:
Med.Gas Res., 2012, in press
表題:
Pilot study: Effects of Drinking Hydrogen-Rich Water on Muscle Fatigue Caused by Acute Exercise in Elite Athletes
(水素豊富水※1飲用が一流運動選手の筋疲労にあたえる影響に関する試験的研究)
著者:
K. Aoki, T. Adachi1, Y.Matsui, Hiroshi Kondo, A. Nakao & S. Miyagawa(筑波大学大学院 兵庫医大)

背景:
短時間の激しい運動に伴う筋収縮は、酸化ストレスを惹起し、これによって筋疲労や筋肉の損傷、炎症などをひきおこすことがある。水素水は酸化ストレスを軽減することが報告されており、本試験においてはトップアスリートの急激な運動に対する水素水飲用の効果について検討した。
方法:
筑波大学体育会蹴球部に属する10人の男性運動選手(平均年齢20.9才)を対象に飲水後、運動負荷テストと血液検査を行った。試験は水素水精製用のスティックで製造した水素(H2)を豊富に含む水素水(HW)と対照としてそれとは全く見分けがつかないプラセボ※2スティックで製造した水(PW)を用いて1週間のwash out(洗浄)期間をおいてクロスオーバー方式で二重盲検試験※3にて実施した。被験者には自転車エルゴメータを使用し70%最大酸素摂取量にて30分の運動負荷をかけ、その直後最大等速性膝伸展運動を100回繰り返す際のピークトルクや筋電図の周波数解析を行った。酸化ストレスマーカーは、血液を経時的に採取し評価した。
結果:
急激な運動後、PW群では血液中の乳酸が有意に上昇したが、HW群ではその上昇は統計学的に有意に軽減された。ピークトルクは最大等速性膝伸展運動の反復により減少し、筋疲労が示唆されたが、HW群ではピークトルクの減少は軽度であった。血液中の酸化ストレスマーカーであるReactive Oxygen Metabolites(d-ROMs)およびBiological AntioxidantPotential(BAP)に差は見られなかった。
結論:
これらの結果から、激しい運動の前の水素水による水分補給は、筋疲労を改善する効果があることが示唆された。その機序はいまだ明らかではなく、さらに大規模の追試験が必要と思われるが、今回の試験的研究結果から水素豊富水は運動選手の飲料水として適切であると思われた。

 

※1 水素豊富水とは、水素水のことである。

※2 プラセボ(偽薬)とは、本物の薬に見えるが、薬として効く成分は入っていない偽物の薬のことである。
プラセボは、本物の薬の治療効果を実験的に明らかにするため、比較対象試験で利用されることが多い。

※3 2重盲検法とは、暗示作用など心理的影響を避けて薬効を正しく評価するために、患者および医師の両方に治験用薬と偽薬(プラセボ)の区別を知らせず、第三者である判定者だけがその区別を知っている薬効の検定法である。